2012年3月12日月曜日

大原美術館について思うこと


批判でもなんでもないんです。ただのいちファンとして思ってることを書きます。
先日、イオン倉敷に行ったらこんな広告が貼り出されていたんですね。
半年以内に行った入場券を持っていると、割り引くというリピーター割引。
なかなか斬新。


ポイントカードとはまた違う印象があると思うんですよね。
前回の入館チケットを提示することで出る「また来ちゃいました」感は、なんというか沢山のスタンプが押されて「ワタシ足しげく通ってます」感のあるスタンプカードとはちがった「気軽さ」みたいなものを感じるんです。スタンプがいっぱいになるまで大事に持ってないといけないのと違って、有効期限が過ぎたらポイッと捨てられるところにも「気楽さ」を感じます。

ファインアートって「気楽さ」がないんですよね。
あっちゃいけないっていう考えももちろん大切です。美術の高みを維持するためには、それなりの品位品格は維持しないといけない。
それは解るんです。

が、時代はもういつなったら良くなるのか解らない不景気。もう人類にとって景気がよくなることは無いんじゃないだろうか?とも思うくらい。

そんな時代に美術が生き残っていくためには、「気軽さ」って重要なんじゃないだろうか。


なので言葉を選ばず言えば、ちょっと時間がある時に

テレビを見ようか
映画を観ようか
TSUTAYA行こうか
美術館に行こうか

みたいな気楽さ。


お金にちょっと余裕があるときに

あの競走馬の共同馬主になろうかしら
あのアーティストのファンクラブに入ろうかしら
あのライターさんを応援するためにメルマガ登録しようかしら
あの作家を応援するために美術作品買おうかしら

みたいな。そんな気楽さも、生き残っていくためには必要なんじゃないかなー。なんて思うんです。生き残っていくってことは、後世にファインアートを伝えてくってことでもある。


大原美術館って、実は日本初の私立美術館で、明治の日本に西洋美術を紹介したって意味ではわりと大きな役割を果たしてるってことを、あまり岡山の人は知らないんですよね。で、倉敷市では以前、街の至る所に大原美術館収蔵作品とその作品に関するちょっとした小ネタを盛り込んだポスターを、スタンプラリーのようにあちこちに展示するって催しをしてらしたのですが、あんまり見向きされてる印象がなかったんです。

きっと大原美術館は気軽さを演出しようとされてるんだと思う。Twitterもやってるし。
なので、イイ方法がもっといっぱいあればいいのに。
倉敷からヒットしたマスキングテープみたいに、何かのひょっとした拍子なんでしょうけど。個人でも何かできないかな?とぼくも草の根的に考える日々です。

0 件のコメント:

コメントを投稿